京都大学こころの未来研究センター教授    カール・ベッカー先生


演題:「生きる力をどう引き出すか」



1981年ハワイ大学イースト・ウエスト・センター大学院哲学研究科博士課程修了(ハワイ大学Ph. D.)。1981年南イリノイ大学哲学科助教授。1983年大阪大学文学部外国人講師として来日し、1992年より京都大学教養部(現 総合人間学部)に着任する。1998年総合人間学部教授。2003年人間・環境学研究科教授。

1990年代に入り、日本でも脳死問題や臨死体験が関心を集める中で、『死の体験』、『死ぬ瞬間のメッセージ』『いのちと日本人』『「脳死」と臓器移植』などを刊行し、異文化間理解のための教材を開発する。患者の死生観を聞くために病院に出入りしている内に、現代医療の在り方についても疑問を持ち、研究を開始。日本の病院は患者の精神面を無視しているのをみて、「日本的・佛教的スピリチュアル・ケア」を提案すると同時に、現代日本の価値観の崩壊に対しては、「日本的・佛教的スピリチュアル教育」の研究プロジェクトに力を入れている。環境倫理に関しても『危い日本の生活環境』や『生命と環境』を発表し、西洋的な倫理や感情論を無意識に押し付ける外国の学者に対して、日本人に相応しい倫理を探求している。代表的な著書として『愛する者の死とどう向き合うか ―悲嘆の癒し― 』『いのち・教育・スピリチュアリティ』。近著として『愛する者は死なない―東洋の知恵に学ぶ癒し』『愛する者をストレスから守る―瞑想の力』がある。