第38回京都学校教育相談研究大会委員長                                 龍谷大学付属平安中学・高等学校校長  燧土 勝徳

ごあいさつ

38回京都学校教育相談研究大会のご案内をお届けいたします。

 

本年4月の熊本地震により、犠牲となられたみなさまに哀悼の意を表しますとともに被災されたみなさまとご縁があります全てのみなさまに心よりお見舞い申し上げます。今もなお避難生活を余儀なくされている状況に直面し、心が痛む思いであります。第34回の大会テーマであった「いのちと絆」から、改めて「いのちの大切さ」「人と人とのつながりの大切さ」を痛感いたしております。

 

さて、本大会も1978年の第1回大会から早38回目を迎えることとなりました。この間、社会は大きく変化してきました。若年者のひきこもりや自死が大きな社会問題となったり、凶悪な少年事件が報道されたり、バーチャルな世界に心の安らぎを覚え本当の意味での人と人との関わりが希薄化したり、貧困が子どもの心身の発達に影響を及ぼすことが指摘されたりと、子どもを取り巻く環境はますます厳しくなっています。

 

このような中で、学校にスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどの外部専門家によるサポート体制が拡充されてきました。しかし、私たちは一生懸命子どもや保護者と向き合おうとしましても、諸事に追われ、なかなか思うような関わり方ができません。そして、子どもも保護者も目の前の困難に気をとられ、つい視野が狭くなってしまい、「多くの人に支えられている」ということを忘れてしまいがちになります。

 

今回、全体講演会にカール・ベッカー先生をお招きし、「生きる力をどう引き出すか」という演題でお話いただきます。私たち自身が、子ども、保護者、教員という枠を越えて「ありがとう・おかげさま」と感じられる人間の奥深さを共有できればと考えております。

 

ぜひご参加くださいますようお願い申し上げましてご挨拶とさせていただきます。

 

合 掌